24 April 2016

ヘルシンキの美術館 2 Amos Anderson Taidemuseo アモス・アンダーソン美術館





アテネウム内部の階段


1年ぶりにヘルシンキに行きました。 今年は一時期気温がかなり下がった日もあったようですが、2月というのに、ロンドンと同じぐらい(少し大袈裟ですが)の気温。 それでも道路上には雪が残っていましたが…。 

久しぶりにアテネウム ( Ateneum ) へ。私の好きな絵画にお目に掛かれると思ったのですが、実は、Rodin の特別展示だけで、常設展示は閉じられていました。 でも、ロダンの作品を見ることが出来ました。 


その後、近くにあるAmos Anderson Taideomuseo (アモス・アンダーソン美術館)へ。 この美術館はAmos Anderson が建てたアパートを美術館として改築し一般公開されています。 ここでは常設展に加えて、特別展 Helsinki Noir という展示をしていました。 1930年代のヘルシンキを舞台にした殺人事件に絡むストーリーを絵画を使って紹介、見学者もその場面を追いながら実際に犯人が誰であるか推理するというものです。 面白い企画で展示されている絵も始めてみるものが多くて新鮮でした。

常設展示ももちろん見ることが出来ましたが、ここにもHelene Schjerfbeck の作品がありました。

 


Amos Anderson の住居があったからでしょうか、この美術館の一番上の階にはチャペルがあり、そこにオルガンがありました。



オルガンの扉の内側には以下の写真のような、音楽をテーマにした絵が描かれてあり、ました。 


 


特別展示は比較的多くの人が訪れていましたが、最上階のこのチャペルまで足を運ぶ人は少ないようで、見学者は私だけでしたので、ゆっくりと時間をかけてみることが出来ました。 そして、ここでAkselli Gallen-Kallela の絵にお目に掛かることが出来ました。


 
Akseli Gallen-Kallela 
View from Ruovesi ( Näkymä Ruovedeltä)



Akseli Gallen_Kallela は他にもRuovesi の風景画を残しています。 Amos Anderson の絵には制作年代の記述がありませんでしたので、いつ頃のかわかりませんが、同じRuovesi を描いた下の写真の絵は、1907年の作と言われていて、現在モスクワのプーシキン美術館(The Pushkin State Museum of Fine Arts )所蔵です。


Akseli Gallen-Kallela 
View Over Lake Ruovesi 


また、もう一枚は1896年で個人のコレクションだそうです。 


Akselli Gallen-Kallela 
Landscape from Ruovesi


画家は、年代によってスタイルが変わっていくことがよくありますが、この3枚の絵を見ていると、本当にそれがわかると思います。 彼の場合も、晩年になるにしたがって簡略化が見られると思います。
勝手な意見ですが、Amos Anderson の絵は恐らく1896年と1907年の間に書かれたような感じがします。 

最後に、Amos Anderson 美術館はヘルシンキの多くの美術館とは異なり、月曜日は開館しています。 (休館日は火曜日です)



23 April 2016

ヘルシンキの美術館 1 Didrichsenin taidemuseo  







ヘルシンキからバスで郊外に行ったところにこの美術館があります。 

名前はDidrichsenin taideomuseo.  

ここは海の近くにある美術館と個人の家が一緒になった美術館です。






私が行った時には、Soviet Art from the Arefyev Collection  という特別展示が行われていました。
ソヴィエト時代の絵を見るというのは珍しい機会で、興味深いものでした。 

これは撮影が出来なかったので、写真は取りませんでしたが、社会主義を連想させるような作品や、
大変明るく、屈託のない絵もありました。 




さて、この美術館は、絵画だけでなく、フィンランドでは唯一、南アメリカ(Pre-Columbian)の

美術品や東洋美術も所蔵展示をしています。
 



 









南米の美術の展示には、不思議な雰囲気があるように思います。 

話が少しそれますが、以前、神戸に住んでいた時に、家の近くに小原流芸術参考館(2011年に閉
館)というのがありました。 そこは、3代目小原豊雲が集めたペルー、アンデスを中心とする民族資料
を展示していました。 

資料館はいつも開館していたわけではなく、季節毎に、期間を決めて一般公開がされていました。
もともと、インカに興味を持っていた私は、この美術館の存在は非常にうれしいもので、定期的に見学に
行っていました。
インカのレースや土器など非常に興味深かったのを覚えています。 参考館は見に来る人が少なかった
せいか、いつも静かで照明をすこし落とした部屋は、不思議な雰囲気を醸し出していました。 
今回久しぶりにディドリシェンを訪れ、展示物に再会したとき、小原流芸術参考館と同じ雰囲気をここでも
感じました。 






16 February 2016

フィンランドの絵画 7 Suomi Maalauksia 7  Akselli Gallen-Kallela








これは、アクセリ ガーッレン・カッレラ (Akselli Gallen-Kallela)の描いた絵です。 タイトルは 「キエテレ Kietele 」英語のタイトルは「Lake Kietele」です。 1905年の作品です。

実はこの絵はフィンランド内の美術館にあるのではなく、なんと ロンドンのナショナルギャラリーにあります。 フィンランドの絵画が特別展示以外に海外の美術館に所蔵されているということは珍しいことのようです。

この絵はフィンランドの中部にあるKietele 湖の恐らく夏の風景を描いたものでしょう。 Wiki によると、フィンランドで9番目に大きな湖だそうです。




Akselli Gallen-Kallelaはフィンランド人でしたが、もともとスウェーデン語を話す家族に生まれました。ナショナルギャラリーの解説によるとこの絵では彼はスウェーデン語の綴りでサインをしているそうです。 本名は  Axel Waldemar Gallén ですが、後に フィンランド語の名前に変えました。 

この ナショナルギャラリーの絵はギャラリーが1999年に購入したそうです。 現在Room 44 に展示されていますが、この部屋には同年代の他の有名な画家たちの絵も掛けられているので、殆ど目立つことなく、この前に人が立ち止まって見ているということは、私が知る限りでは稀です。
太陽を冷たく反射し、透明に輝く湖の水とその水の動きよくを表していると思います。そして、背景の木々が空と湖との間に描かれているにもかかわらず、そこに描かれている空の青さと、木々の影を映す湖の水が最後には一体化していくようにも見えます。 

写真は実際にNational Gallery で私が撮影したものです。