25 December 2015

やかまし村の子供たち Barnen i Bullerbyn 







久しぶりに、「やかまし村の子供たち」「やかまし村の春夏秋冬」「やかまし村はいつもにぎやか」を読みました。

何年ぶりでしょうか。 子供の時、大好きで何度も何度も読み返していた本です。 Wikipedia によると、この本は1944年から1966年にかけて 出版されたそうです。 

私が持っていたのは1964年に岩波書店から発行されたハードカバーの本でした。 

作者は Astrid Lindgren (1907-2002)

リンドグレーンの本は日本でも大変人気がありました。学校の図書館にもいろいろなシリーズが入っており、ずいぶんと借りて読んだものです。 

でも、私が一番好きだったのは「やかまし村 Barnen i Bullerbyn」のシリーズでした。 

この本を通じて、スウェーデンについて学んだといっても過言ではないと思います。 現在の北欧好きは恐らく、この本が大きく影響していると思います。 



子供の時はまだスウェーデンという国は、地理的にだけではなく文化的にも、知識的にも遠い国でした。  白夜、湖、森、そり遊び、大みそかの遊び、学校、クリスマス、など、この本によってこの北の国について学んだと思います。




初めて「やかましむらのクリスマス」の章を読んだ時、「ほかのところではクリスマスがいつ始まるのか、私は、知りません。 でもこのやかまし村にクリスマスがやってくるのは、私たちがショウガ入りクッキーを焼く日なんです。」という文章の意味が解りませんでした。

子供の頃、日本人の私にとってはクリスマスは12月24日のイヴだけでしたので、この文は一体どういう意味なのかと不思議でした。 どうして、クリスマスがそんなに長いのだろうかと不思議に思っていました。

もちろん、キリスト教について詳しく知るようになってから、それは待降節の始まりを意味していたのだと解りましたが…。 




東京でも私が小学生の時、アメリカザリガニというのが男の子たちの間で人気がありました。 私は気持ちが悪くて、触ることが出来ませんでしたが、ザリガニというとこのアメリカザリガニを思い浮かべたものです。 当然 日本では食用とは考えられていませんでしたので、子供が川で釣ってくる生き物という理解しかありませんでした。

でも、この「やかまし村」のお話しの中に、村中でザリガニを取りにいく話があります。前の晩に湖に籠を仕掛けて翌朝その籠を引き上げてザリガニを取るのです。 一晩湖のそばでキャンプをする話が描かれています。 それを読んで、「ザリガニを食べる」ということに非常に驚いた記憶があります。




今では、ロンドンでもザリガニを簡単に買うことが出来ますし、それを使ったサンドイッチもありますので、珍しい食べ物ではなくなりました。 しかし、もちろん、北欧の人たちのようなザリガニの楽しみ方はここではありません。 

一度、夏の終わりにヘルシンキに行った時、シーズン最後のザリガニを食べました。 上の写真がそうですが、時価で非常に高かったのを覚えています。 贅沢なデリカシーなのでしょう。

この子供たちの生活は非常に単純で、現代の私たちが持っている便利さは一つもありません。 しかし、自然の中でその自然とともに生き、不便さの中にも喜びを楽しみを見つけている子供たちの生活を読むたびに、便利さ、快適さの追求だけに生きている私たちが失ってしまったもの、見失ってしまうものをこの本の中に見つけれうことが出来ます。 

大人になってから読んでも、そのいきいきとした「やかまし村」の子供たちの生活に心を豊かにされる本だと思います。  

 

No comments:

Post a Comment