19 July 2015

Koli  自然と芸術


Koli の自然は 日本では見たこともないようなものでした。美しいというよりも時の重みを感じさせるようなそんな荘厳な景色でした。

 



ここの自然に魅せられ、大きく影響されて数々の作品を残している芸術家がいます。

Eero Järnefert (エーロ ヤルネフェルト 1863-1937)もその一人で、実は 彼はJean Sibelius (ヤン・シベリウス)の奥さんのAino (アイノ)のお兄さんです。 
彼の作品の中に シベリウスの肖像画も見られます。

さて、 Eero Järnefert  はKoli の風景を多く残していますし、また、シベリウスをKoli に連れて行った人のようです。


Pielisjärvi の秋の風景  Eero Järnefert 1899

Pielisjärvi というのは、Pielinenn 湖 という意味です。 Koli はこの湖の湖岸にあります。 

私が行ったのは真夏でした。写真のようにまぶしいほどの太陽とその光を移す湖が印象的でした。 

 一方 Järnefert の絵は秋です。 手前に描かれている白樺の葉はもう黄色に染まっています。 

太陽が雲に隠れていて、雲が岩の上までかかっています。雪が降る前の、秋の静かですこし物悲しい雰囲気を表しているようなそんな絵だと思いました。


                                                           Maisema Kolilta  Eero Järnefert 1928

それと反対に、この絵はおそらく夏のKoli を描いているのではないでしょうか。 

この絵のタイトル、 Maisema Kolilta はおそらく 日本語では「コリの風景」だと思います。 

この絵を初めて見たとき、 木のてっぺんがまっすぐ伸びずに、湾曲しているのがとても不思議
かつ、印象的でした。 長い時を経て成長した木が厳しい自然に耐えかねて曲がってしまったかのような。 そんな印象を受けました。 
よく晴れた日で、湖面が青くひかり、手前の岩には影が映っています。 

Koliに行ったら、このような木があるのかどうか確かめたかったのですが、果たして、てっぺんが左に湾曲している木がありました。
そして、この絵にあるように、このように非常に澄んだ空気が感じられました。


この写真の一番左にある木の上を見てください 


フィンランドの作曲家 Jean Sibelius (1892 - 1957 ) の 交響曲第4番イ短調 も Koli の印象を曲に表していると言われています。

なんとも重厚で深淵な印象の曲です。 他の、シベリウスの曲のイメージとは少し異なるのではないでしょうか。 
色々な指揮者がシベリウスのこの曲を演奏していますが、独断と偏見で、やはり、私は 
Lahti Symphony Orchestra Osmo Vänskä, (ラハティ 交響楽団 オスモ ヴァンスカ)のものが一番好きです。
余談ですが、Lahti にはSibelius Hall と呼ばれる素晴らしいコンサートホールがあります。


美しい自然、広大な自然 というものに人々は魅せられることが多いですが、ただ、そこに存在するだけで人間に大きな影響を与えるものなのだと、Koli の自然を見てそう感じさせられました。 


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