9 July 2015

フィンランドの絵画 2

初めてフィンランドに行ったのは1997年です。 

フィンランド絵画に初めて触れたのもその時です。 

昔、西洋美術の図像学を勉強したときには、絵画のテーマはキリスト教に関するものでした。
聖書の中から取られた場面、また逸話、聖人伝などをテーマとしつつも、画家独自の個性と才能を表現している、一枚一枚の絵画に興味を持ちました。 

フィンランドの絵画のテーマは一般に生活習慣、風景、肖像画、物語の一場面などが多く描かれています。 

気候、風土の違いからそこに表されている場面は非常に私にとって珍しく、心を惹かれるものです。

                                                        ヘルシンキ アテネウム美術館

これは、Pekka Halonen (ペッカ ハロネン)の The Short Cut  (近道)1892 ですが、
丸太を橋のように川に渡して、その上を歩いていく少女たちの絵が描かれています。

こちらを向いている少女の表情には笑みがこぼれています。 また、先を行く少女の足取りは軽く、面白がっている様子が見て取れます。 

冬の間はおそらく、凍った川の上を歩いて行ったのでしょうね。 寒さが厳しいところでは湖が凍るだけではなく、川も海も凍ります。 冬になるとそこは道になるのですね。 でも春になって気温が上がってくるとその道は消えてしまいます。 自然に生活を合わせていた当時の習慣が描かれていて面白く思いました。 

一般に、北 に対して暗いイメージを持つことが多いのではないでしょうか。 確かに厳しい環境の中の絵画もそれを反映しているものが多くみられます。 でも、そんな中でこの絵を見ると、思わず微笑みが浮かんでくる。 そんな絵だと思いました。








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